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すごいぞ芍薬甘草湯 ~漢方のはなし その11~

2026年4月14日

芍薬甘草湯、という漢方薬をご存じでしょうか?

この漢方薬は、こむら返り(足のつり)に対して広く使われている代表的な漢方薬で、運動後の筋肉のけいれんなどにも効果が期待できます。

なにより注目すべきは、漢方薬としては珍しい「即効性」です。
服用後、早ければ数分〜10分程度で効果を実感される方もおり(※個人差があります)、その効果は4〜6時間ほど持続するとされています。

芍薬甘草湯は、その名の通り
「芍薬(しゃくやく)」と「甘草(かんぞう)」の2種類のみ
で構成される、非常にシンプルな漢方薬です。
漢方薬は一般的に、構成する生薬の種類が多いほど作用が穏やかになる傾向がありますが、芍薬甘草湯はシンプルな構成であることもあり、即効性が期待される方剤として知られています。

芍薬には「ペオニフロリン」という成分が含まれており、
・筋肉の緊張を和らげる
・痛みを軽減する
・けいれんや筋肉の攣りを改善する
・血流を改善する

といった作用があります。

一方、甘草には他の生薬の作用を高める働きがあり、
この2つが組み合わさることで、速やかな効果が発揮されると考えられています。


そんな『早く、よく効く』芍薬甘草湯ですが、『こむら返り』以外にも効果があります。
筋肉の緊張を和らげる作用があることから、消化管の蠕動による腹痛や生理痛胆石や尿管結石の痛み、透析中の方や熱中症の方に起きる筋肉のけいれんにも効果があります。
芍薬甘草湯はその性質上「症状が出たときに服用する頓服薬」として使うことが多いのも特徴です。
日常的に飲み続ける薬とは少し異なり、「いざという時に使う薬」として非常に使いやすい漢方薬です。
実際に過敏性腸症候群の方の腹痛発作や、生理痛が辛い方への頓服として処方するケースも多くあり、患者さんからも効果を実感しやすい漢方薬の一つとして現場でも重宝しています。

※使用時の注意点
即効性があり非常に有用な漢方薬ですが、注意点もあります。芍薬甘草湯には「甘草」が含まれているため、長期連用や多量服用により「偽アルドステロン症」という副作用が起こることがあります。
具体的には、むくみ、血圧上昇、低カリウム血症などがみられることがあります。
また、他の漢方薬にも甘草が含まれていることがあるため、併用によって過量になる可能性にも注意が必要です。
使用にあたっては、自己判断せず医師にご相談ください。


『最近夜中によく足が攣る』『緊張したりストレスがかかるとおなかが痛くなる』『生理痛が辛い』といった方には芍薬甘草湯がお役に立てるかもしれません。お悩みの方は是非一度お気軽にご相談ください。

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