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コロナが不安な方へ

2020年4月28日
緊急事態宣言発令から約3週間、名古屋市では新規感染者数が4/25-27の間、3日連続で0ということで自粛要請の効果が出ているようです。
こういうことを言うと、『いや、今の日本の体制ではPCRの件数も少ないし、全数把握できてないんだから…』『週末で検査件数が少ないから…』とかいう人がいますが、こういう時くらいは少しはポジティブに考えたらいいのに…と思います。

もちろん、0が続いているから自粛を解除していいという根拠にならないのもわかっていますし、油断するべきではないと思います。ただ、ちょっと世の中が暗すぎる…

テレビをつければどこかしらでは必ずコロナの話題、しかも重症者や死亡例ついてや、日本の体制批判をしたいのか日本の政策と世界各国の政策を比べてみたりとネガティブな話題ばかり。こんなのを自粛要請で軟禁状態の不安定な精神状態で四六時中見せられたら、不安になる人が続出するの当たり前です。

新型コロナウイルス感染症はいまや世界中に蔓延していて、特効薬もワクチンもまだありません。明日になったら急に治療薬ができるとか、ウイルスがいなくなるなんてこともあり得ません。ということは、毎日毎日1日中テレビやインターネットで情報を集めても、不安や恐怖心だけが膨らんでいくだけだと思います。極端な話、コロナのことを考えるのは医療の専門家に任せてしまっていいと思います。コロナについての情報は現状確認程度に留めて、個人でできることは徹底しつつ、せっかくできた時間を使って新しいことに挑戦したり、本を読んだりしてみてください。そのほうがよっぽど未来につながる行動です。私はできた時間で本を読んだり、地域の皆様に何か役に立つことはないか考えたり、家族と向き合って子供の成長を感じたり、それなりに有効に時間を使っています。
もちろん私も末端の医療者として、新型コロナについては考えてますけどね。

世間はゴールデンウィークに入り、緊急事態宣言も5月6日にはとりあえずの期限を迎えますが、5月6日はゴールではなく、あくまで通過点と認識しています。長い戦いになることは目に見えていますので仮に緊急事態宣言が解除となっても、すべての活動を再開するのは早計と考えます。密になることを避けて手洗いなどの予防策をとることは変わらずに続けていただければと思います。

当院では、発熱、咳、息苦しさ、だるさなど新型コロナウイルス感染症が疑われる症状がある方の診察時は他の方と一緒にならないように時間調整したり、別室での待機・診察としています。受診を希望される方は事前にお電話でご相談ください。ご案内可能な時間を指定させていただきます。皆様に安全に受診していただくために、ご理解ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。