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インフルエンザに罹ってもワクチンは接種したほうがよい?

2023年11月24日

インフルエンザA型の流行が続いています。
例年では流行の始まりが11月頃でしたが、今年は9月には流行開始の兆しがあり例年よりかなり早い印象です。そのため、流行の最中にインフルエンザワクチン接種を行っている状況になっており今回のテーマとなっている質問を受ける機会が増えています。

『インフルエンザに罹ってもワクチンは接種したほうがよい?』

結論からいいますと、『接種したほうがよい』です。

確かに、インフルエンザに罹患した場合、体内でそのウイルス株に対する抗体は産生され今年に関してはそのウイルス株に再感染することはないと考えられます。
しかし、同じインフルエンザA型の中にもA(H1N1)型、A香港型があり、B型もありますので、感染してない型のインフルエンザには感染する可能性があります。
日本で接種されているインフルエンザワクチンは前述の3つの型ともう1つのB型の計4種類のウイルス株に対応した4価ワクチンであり、自然感染よりも幅広く抗体を作ることができるので一度インフルエンザに罹患してもワクチン接種はしたほうがよいと考えられています。

では、インフルエンザに罹ってしまったら、ワクチン接種までどれくらい期間を開けたほうがよいのでしょうか?

これに関しては『解熱してから1~2週間後以降』には接種してよいと言われています。

過去3年間はほとんど流行しませんでしたので、今年の流行がどこまで続くのか、ピーク時どこまで感染者数が増えるのかといったことは現時点で予測が難しい状態です。またインフルエンザワクチン接種後に十分に抗体が産生されるには2週間ほどかかると言われていますので、感染予防、重症化予防のためにも今からでもワクチンを接種することをお勧めします。

当院では12/28㈭までインフルエンザワクチン接種を行います。
予約はwebで承っておりますので接種希望の方は専用予約サイトより予約をお願いします。
(web予約が難しい方は電話、窓口でも承ります)

過去3年の経験からインフルエンザ予防にはやはりマスク着用、手洗いといった基本的な感染予防策が有効であることがわかっています。ワクチン接種だけでなく基本的な感染予防策についても再度意識いただくことでインフルエンザ感染予防に努めましょう。


末盛内科クリニック
医師 伊藤智康