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新型コロナ後遺症の診療を始めて思うこと

2021年4月4日

皆様ご無沙汰しております。気づいたらブログを1か月以上更新していませんでした…
この間特にものすごく忙しかった訳ではなかったのですがなかなか筆が進まず、シリーズ『漢方のはなし』も止まってしまっていて申し訳ありません。少しずつ進めていきますので、今後も暇つぶしに読んでいただけたら幸いです。

今回は、2月から始めた新型コロナ後遺症診療について、思うことを書いていきたいと思います。

実は私が新型コロナの後遺症について知ったのは、診療の現場ではなくメディアからでした。
当院では発熱されている患者さんを時間・空間を分けて診療していますので当然新型コロナウイルスに感染している方の診療経験はありましたが、感染が判明して保健所に報告した後の経過までは追っていなかったため自分で新型コロナの後遺症を発症された方を診療する機会はありませんでした。テレビをはじめとしたメディアで後遺症についての報道が出始め、そこで初めて感染回復後も後遺症に苦しむ方が多くいらっしゃることを知りました。

新型コロナの後遺症は感染回復後も残る咳や息苦しさだけでなく頭痛、全身倦怠感、脱毛、不眠、意欲の低下など多彩な症状を呈すると言われており、今のところ確立した治療法がありません。医師会のほうにも後遺症診療が可能な医療機関の問い合わせが増えていたとのことで、自分自身も後遺症診療の必要性を感じていました。後遺症は感染症から回復後の諸症状ということで、西洋医学的なアプローチより漢方薬を用いた東洋医学的なアプローチのほうが効果があるのでは?と思い、漢方内科である当院の診療が後遺症に苦しむ方々の役に立てるかもしれないと考えた結果、新型コロナ後遺症診療を始めることにいたしました。


後遺症の診療を始めて約1か月半になりますが、すでに多くの方が相談にいらっしゃっています。新型コロナ感染時の症状自体は軽症でも長期間後遺症症状に悩まされている方もおり、改めてこの病気の怖さを肌で感じています。発熱外来を始めるときも決してかかってはならないと思い日々の感染対策を見直して気を引き締めましたが、後遺症の方の話を直に伺うようになって、よりその思いは強くなりました。
例え新型コロナ自体は軽症で済んでも、後遺症が出るかもしれない、そう思うととにかく感染しないようにすることが第一だと思いました。


日本でも新型コロナのワクチン接種は徐々に進んできていますが、今のワクチン接種状況と感染状況を考えると第4波の到来は避けられないと思います。まだ医療従事者である自分もワクチンの順番は回ってきていませんので、とにかく自分にできることを徹底して感染防御に努めたいと思います。


当院では、発熱等風邪症状のある方は、通常の診療の方とは時間・空間の動線を分けて診察を行っています。発熱等風邪症状のある方は対応可能な時間をお知らせしますので事前に必ず当院にお電話ください。
また、新型コロナ感染回復後の後遺症の方の診察も引き続き行っております。原則対面診療で、しっかりお話を伺った上で診察し、必要な検査・治療を行っていきます。お気軽にご相談ください。