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当院で接種可能な予防接種について

2020年11月29日

新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮っています。日本も第3波の到来、再度の緊急事態宣言か、とも言われておりますが個人としてできることは変わりません。手洗い、マスク着用、密を避ける、体調が悪ければ休む、など耳がタコになるほど聞いてきたものばかりです。今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、予防行動の重要性を再認識された方も多いのではないでしょうか?

現に新型コロナウイルスの拡がりが出始めた春先、例年流行するはずのインフルエンザは激減しました。
これは手洗い、マスク着用などの予防行動の徹底が関与していると考えられています。予防意識の変化がもたらしたいい影響なのではないでしょうか。
そして、例年冬季に流行するインフルエンザに関しては、政府より早めのワクチン接種勧奨がなされたためか、当院でも昨年を大きく上回る数の方々が予防接種をすでに受けられています。中には子供の頃以来の接種だとおっしゃる方も多く、皆さんの予防意識の高まりを肌で感じています。インフルエンザ以外の予防接種についても問い合わせを受けることが多くなっており、今回は当院で接種可能な予防接種についてまとめてみようと思います。


当院では以下の予防接種に対応しています。

・インフルエンザ
・肺炎球菌
・帯状疱疹
・麻疹、風疹
・おたふくかぜ
・B型肝炎

※小児の定期予防接種は行っておりません。


<インフルエンザ>
高齢者を対象とした公費助成の接種だけでなく、生後6ヵ月以降であれば年齢を問わず任意接種も承っています。


<肺炎球菌>
現在肺炎球菌ワクチンは高齢者を対象とした公費助成のあるニューモバックスNPと任意接種のプレベナー13があります。
ニューモバックスNPは抗体維持のため5年に1回程度の接種が必要なワクチンで、初回に限り公費助成の適応となります(自己負担4000円)。2回目以降は任意接種扱いとなります。
プレベナー13は任意接種のワクチンですが、抗体を作る力が強く1回の接種で効果が持続します。日本呼吸器学会では、より高い予防効果を発揮するためにニューモバックスNPとプレベナー13の併用を推奨しています。


<帯状疱疹>
名古屋市では今年から50歳以上の方を対象とした帯状疱疹ワクチンの費用助成制度が始まっています。
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、詳しくは当ブログの過去記事(リンクはコチラ)をご覧ください。


<風疹>
第5期風疹予防接種(昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性を対象としたもの)、名古屋市在住の妊娠希望・妊娠中の女性及びそのパートナーを対象とした予防接種、任意の予防接種に対応しています。風疹は原則2回接種が必要です。
第5期と妊娠希望・妊娠中の女性及びそのパートナーを対象としたものはまず血液検査で抗体価を確認し、抗体価が不十分な方を対象に1回分の接種費用の助成があります(無料です)。2回目は全額自己負担(9000円)となります。


<麻疹・おたふくかぜ>
任意接種に対応しています。原則2回接種です。


<B型肝炎>
任意接種に対応しています。3回接種が必要で、1回目と2回目は4週間、2回目と3回目は6ヵ月あけて接種します。

以上簡単ではありますが当院で接種可能なワクチンについてまとめました。皆様の参考になりましたら幸いです。