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漢方のはなし その2 ~東洋医学の診察法『四診』について~

2020年7月24日

第一回の『東洋医学と西洋医学の違い』はいかがでしたでしょうか?
東洋医学は西洋医学に比べると、概念的で説明するのに正直結構苦労します…。
少しでも東洋医学とはなんなのかを理解する手助けになれればと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。

さて第二回の今回は、東洋医学の診察法『四診』についてです。
東洋医学ではこの『四診』を行うことで患者さんの現在の状態を判断し、治療を決定します。
『四診』は望診・聞診・問診・切診の4つで構成されています。
以下に一つずつ解説していきます。

<望診>
望診は視覚による患者さんからの情報収集のことをいいます。
例えば、動作や歩き方、顔色や表情、皮膚や爪、頭髪、唇などを観察します。
中でも舌を診る舌診が重要で、舌の色調や形、舌の表面につく苔を観察します。

<聞診>
聞診は聴覚と嗅覚からの情報収集です。現代医学での聴診も聞診に含まれます。
発語が明瞭か、応答がスムーズかなど言語・音声から情報を得たり、咳や呼吸音、腸の蠕動音などを聴診することで状態を把握します。

<問診>
問診は現代医学のものと同様、患者さんから症状や経過を聴取することですが、東洋医学における問診は患者さんの生きた言葉を上手に引き出して診療録にもなるべくそのままの言葉を記載することが重要とされています。

<切診>
切診は患者さんの体に直接触れる診察で、脈診腹診の他手足や背中の触診を行うこともあります。
脈診は現代医学的な脈拍や不整脈の有無を調べるだけでなく、脈の強さや幅などもみて、今の体の状態を判断します。
腹診はお腹の力やお腹の張り、押して痛いところがないか、動悸が触れるか、腹筋の緊張などをみます。
現代医学のお腹の診察は膝を曲げた状態で行うのが一般的ですが、東洋医学では膝を伸ばした状態で行うのが特徴です。

以上の4つの診察の所見をもとに患者さんの今ある状態を判断し、処方を決定していきます。
どんな症状であれ漢方薬の処方に際してはこの診察をしますので、症状と関係ない診察をされても変に思わないでくださいね(笑)。

今回は東洋医学の診察法『四診』について書かせていただきました。
次回はアンケートで質問のあった、『なぜ私が漢方の勉強をするようになったのか』について書いてみようと思います。