「腹部超音波(エコー)検査」を受けたことはありますか?
体の表面からゼリーを塗ってプローブという器械を当て、体の中の臓器をリアルタイムで観察する検査です。レントゲンのように放射線を使わず、痛みや副作用もない、とても安心・安全な検査です。
名古屋市では今年2月から、名古屋市在住の50歳以上の方を対象に「腹部超音波スクリーニング検査」を500円で実施しています。
腹部超音波でわかること
おなかの中には食べ物の通り道である消化管以外にも肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓など、命に関わる重要な臓器がたくさんあります。腹部超音波では、以下のような病気の早期発見が可能です。
・脂肪肝、肝腫瘍、肝臓がん、慢性肝炎、肝硬変
・胆のう結石、胆のうポリープ、胆のうがん
・慢性膵炎、膵臓がん、膵嚢胞
・腎結石、腎臓がん、腎嚢胞
・腹部大動脈瘤 など
これらの病気は、初期にはほとんど症状が出ないことも多く、気づいた時には進行している場合があります。
しかし、超音波検査で定期的に臓器の状態を確認することで、早期に発見・治療につなげることができます。
検査の特徴
・痛みがない・低侵襲
ゼリーを塗って体にプローブを押し当てるだけ。注射や放射線は使いません。
・短時間で終わる
検査自体は10~15分ほど。服を少し上げるだけで実施できます。
・リアルタイムで結果を説明
その場で画像を確認し医師が説明します。
専門医による検査で安心
私は消化器病学会専門医として順天堂大学で胆のう・膵臓などの疾患を専門に診療してきました。外来で腹部超音波検査も担当しておりましたので安心して検査を受けていただけます。
予約・お問い合わせ
名古屋市の「腹部超音波スクリーニング検査」は、市内在住の50歳以上の方(昭和51年3月31日以前に生まれた方)なら500円で受けられます。
この機会にぜひ、将来の健康のためにお腹の中をチェックしてみませんか?
検査は食事の制限がありますので予約制となります。Web予約はお受けしていませんので、予約・お問い合わせはお電話または窓口にてお気軽にどうぞ。
末盛内科クリニック 院長 伊藤智康