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夏を元気に乗り切る!熱中症と夏バテの違いと対策

2025年7月1日

気温も湿度も高くなるこの時期、体調を崩される方が増えています。
代表的なのが「熱中症」と「夏バテ」。似ているようで原因も対策も異なるこの2つについて、今回は詳しくご紹介します。

 

🔶熱中症とは?

熱中症は、高温・多湿の環境下で体温調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもることで起こる症状です。

 

【主な症状】

・めまい、ふらつき

・頭痛、吐き気

・筋肉のけいれん

・意識がもうろうとする など

 

 

【主な対策】

・こまめな水分・塩分補給(水分は、のどの渇きを感じる前にこまめにとるのがポイント)

・エアコンや扇風機の活用(快適に過ごせる温度に調節しましょう)

・外出時の帽子や日傘の利用

・日中の無理な運動を避ける

 

 

🔶夏バテとは?

夏バテは、暑さによる体の消耗や、自律神経の乱れ、胃腸機能の低下などが重なって起こる慢性的な不調です。

 

【主な症状】

・食欲不振

・胃もたれ、下痢・便秘

・全身のだるさ、疲労感

・眠れない・イライラする

 

 

【主な原因】

・冷たいものの摂りすぎ

・室内外の気温差による自律神経の乱れ

・睡眠不足や栄養不足

 

 

【主な対策】

・温かい食事・飲み物を心がける(内臓を冷やしすぎると消化器の不調に繋がります)

・規則正しい生活(特に睡眠)

・軽い運動やストレッチで自律神経を整える

 

 

🔶漢方内科からのアドバイス

当院では、熱中症や夏バテ対策の漢方のご相談も行っています。

 

🌿五苓散(ごれいさん)
…水分代謝を整え、体にこもった熱を外に出す。熱中症・むくみにも。

🌿補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
…胃腸虚弱や倦怠感に。夏バテで食欲が落ちている方におすすめ。

🌿清暑益気湯(せいしょえっきとう)
…夏の疲れを取りながら体力を補う。特に高齢者や虚弱体質の方に◎

体質や症状に応じて保険適用で処方が可能です。お気軽にご相談ください。

 

🔶こんなときはご相談を

・夏になるといつも体調を崩す

・水分補給しているのに熱中症のような症状が出る

・食欲がなくて毎日だるい

・冷房で体調を崩しがち

これらは「夏特有の体調不良」のサインかもしれません。放っておくと回復に時間がかかることもありますので、早めの対処が肝心です。


【まとめ】

熱中症と夏バテは、原因も対策も異なりますが、どちらも「夏を健やかに過ごす」ためには重要なテーマです。
熱中症、夏バテ対策のための『暑熱順化(しょねつじゅんか)』については過去のコチラの記事をご覧ください。
日常生活の工夫と早めのケアで、暑い夏を元気に乗り切りましょう!