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ピロリ菌のチェックはお済みですか?

2023年2月27日

名古屋市では20~39歳の方を対象としたピロリ菌検査、40~59歳の方を対象とした胃がんリスク検査(ピロリ菌検査と胃粘膜の萎縮度を調べるペプシノゲン検査を組み合わせたもの)を行っています。

ピロリ菌は幼少期に胃に感染し、慢性胃炎を引き起こし、進行すると胃がんの発生につながったり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の発症や再発の原因となる菌です。早めに発見し除菌治療を行うことでリスクを低減することが可能とされています。

名古屋市では胃がんの早期発見のため、バリウムだけでなく内視鏡での胃がん検診(対象は50歳以上の方)も行っていますが、ピロリ菌のチェックを行うことで将来の胃がん発生のリスクをより早く知ることが可能になります。

今回は名古屋市ピロリ菌検査及び胃がんリスク検査について解説したいと思います。

1、名古屋市ピロリ菌検査

<対象>
名古屋市内に在住の20~39歳の方(令和4年度は昭和58年4月1日から平成15年3月31日生まれの方)
※昭和57年4月1日から昭和58年3月31日の方も令和4年度は特例で検査を受けられます。


<方法>

問診、血液検査でのピロリ抗体検査


<費用>

無料


<申し込み>

事前予約なしでも検査をお受けいただけますが、電話かWebで予約していただけますとスムーズです。


<検査結果について>

1週間後には結果説明できます。ピロリ抗体陽性だった場合は除菌が必要になりますが、保険診療で除菌を行うためには胃カメラを受けていただく必要があります。陽性となった方は結果説明の際に胃カメラについて説明させていただき、その場で胃カメラ予約も可能です。
陰性だった場合はピロリ菌感染はないと判断できます。


2、胃がんリスク検査


<対象>

名古屋市内に在住の40~59歳の方(昭和38年4月1日から昭和58年3月31日生まれの方)


<方法>

問診、血液検査でのピロリ抗体検査、ペプシノゲン検査の結果の組み合わせからA~D群に分けます。
A群: 胃粘膜は概ね正常、ピロリ抗体陰性   → 胃がんリスク低い
B群: 慢性胃炎の可能性あり、ピロリ抗体陽性 → 胃がんリスクやや高い
C群: 慢性胃炎、軽度胃粘膜萎縮、ピロリ抗体陽性 → 胃がんリスク高い
D群: 高度の胃粘膜萎縮、ピロリ抗体陰性 → 胃がんリスク非常に高い


<費用>

500円 ※ 自己負担金免除となる方はコチラ


<申し込み>
事前予約なしでも検査をお受けいただけますが、電話かWebで予約していただけますとスムーズです。


<検査結果について>

1週間後には結果説明できます。B~D群の方は胃カメラを受けていただく必要があります。B~D群となった方は結果説明の際に胃カメラについて説明させていただき、その場で胃カメラ予約も可能です。
A群だった場合はピロリ菌感染はないと判断できます。


今回は名古屋市ピロリ菌検査、胃がんリスク検査について解説しました。

いずれの検査も事前予約なしで受けていただけますのでお気軽にお問い合わせください。