ブログBLOG

腹部超音波スクリーニング検査、始まります

2025年1月26日

2/1㈯より、名古屋市がん検診の事業として『腹部超音波スクリーニング検査』が始まります。
腹部超音波スクリーニング検査とは、腹部超音波検査(腹部エコー)を用いて行う主に肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓などを観察する検査です。身体的負担が少なく、1回の検査で腹部の複数の臓器を観察することが可能です。検査によって脂肪肝やがん、胆石や腎結石などの早期発見につながる可能性があり、早期に治療の介入が可能になります。


以下に概要を載せます。


<対象>
名古屋市内在住の50歳以上の方


<費用>
500円
※自己負担金免除となる方についてはコチラを確認ください


<検査回数>
1年に1回
※但し、2024・25年度は2025年2月1日~2026年3月31日までの間で1回になります。


<検査対象臓器>
肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・腹部大動脈など


<検査方法>
①ベッドにお腹を出した状態で仰向けで横になっていただきます。
②お腹にエコー検査用のゼリーを塗り、超音波の出る探触子をお腹にあててお腹の中の臓器を観察します。※検査中は照明を落とします。
③検査画像の撮影の際に息止めをお願いしていますが、できる範囲で構いません。
④検査時間は5~10分程度です。一通りの観察が終わったらお腹に塗ったゼリーを拭いて終わります。


<注意点>
腹部超音波検査は消化管のガスの影響を受けやすいため、より正確な検査を行うためにも空腹時に検査を行う必要があります。食後の検査になると胆嚢は食事の影響で縮んでしまい評価が難しくなり、膵臓は食事による胃の蠕動やガス貯留により描出困難となる可能性が高くなります。午前中の検査をご希望の方は朝食を抜いて、午後診察での検査の場合は昼食を抜くか、11頃までに摂ってお越しください。また、観察のしやすさには個人差があり、この検査のみで完璧な診断を行うことはできません。


<受診方法>
予約制です。お電話でお問い合わせください。
名古屋市特定健診やその他のがん検診と同時に受けていただくことも可能です。


今回は2月1日から開始になる『腹部超音波スクリーニング検査』について解説しました。
腹部超音波検査は比較的簡便かつ身体への負担も少なく腹部の臓器の状態をチェックできる有用な検査です。定期健診の項目に腹部超音波検査が含まれていない方や、腹部超音波を受けたことがない方は是非一度お気軽にご相談ください。