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COVID-19の現状について

2024年7月22日

昨年5月以降、COVID-19は感染症法上の取り扱いが5類感染症に移行しました。それに伴いメディアで取り上げられる頻度も少なくなり、少しずつコロナ禍前の日常を取り戻しつつありますが、5類移行後も医療現場ではこの一年の間に第9波、第10波と2回の感染の波がきていました。

そして6月末から徐々に愛知県の感染者数も増加傾向を示しており、先日大村知事も会見で『第11波』に入ったと発言されていました。ここからお盆あたりをピークとした感染の波が続くと考えられています。現在主流となっている株は『KP・3』という変異株で世界的に流行しており、非常に感染力が強いとされています。

夏休みも始まり、旅行や帰省などで人の移動も多くなるため人混みでのマスクの着用、換気、手洗いといった基本的な感染対策を意識して過ごしましょう。発熱等風邪症状が出てきた場合は焦らずにまずはお電話でご相談ください。当院では現在も発熱等風邪症状ある方は一般の方と空間を分けて、時間を指定させていただき診察を行っています。症状が出てからの時間が早すぎると抗原検査を行っても診断確定が難しい場合がありますので、受診希望の方は必ず事前にお電話でご相談ください。
また基礎疾患のある方や高齢の方は重症化予防のためのワクチン接種も重要です。現在国が指定する定期接種は行われておらず、10月以降に開始となるためワクチンの追加接種を希望される方は任意接種となります。任意接種は現在当院でも予約を受け付けておりますのでご希望の方はクリニックにお電話いただくか、窓口でお問い合わせください。

最後に、私事ではありますが、自分自身も今回2,022年以来2回目のコロナに罹りました。最初は軽い倦怠感で始まって、徐々に悪寒、筋肉痛、関節痛が強くなり最終的に39℃を超える発熱が1日以上続きました。この間のどの痛みは全くなく、咳もほとんど出ませんでした。まるでインフルエンザに罹った時のような症状で、改めてコロナの症状の多様さに身をもって気づかされました。幸い味覚嗅覚障害などの後遺症はありませんが倦怠感やブレインフォグ、記憶障害といった症状については診察を再開してみてどうなるかといったところです。発熱外来時は感染対策をしっかりとし、日常でも人ごみではマスクを着用したり手洗いを徹底したりなどしていましたがそれでも罹ってしまいましたので感染力は相当なものと思われます。
ブログをお読みくださっている皆様も基本的な感染対策を見直して、この夏を健康にお過ごしください。