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漢方のはなし その1 ~東洋医学と西洋医学の違い~

2020年7月3日

特に誰に求められたわけでもありませんが、今回からシリーズ記事として『漢方のはなし』を始めていきたいと思います。

記事の内容についてのアンケートは引き続き受け付けていますので是非気軽にご参加ください。

アンケートはコチラ → https://forms.gle/Lfd9dSwAQW5DppGD9

記念すべき第1回は『東洋医学と西洋医学の違い』について書いていきたいと思います。

まず、西洋医学とは、いわゆる現代医学といわれるもので、患者さんの状態を科学的、局所的、理論的に分析し、症状の原因となっている病巣や病因を排除することで治療をする医学です。身体診察や問診はもちろんですが、血液検査などの客観的なデータも駆使して診断を行います。

対して東洋医学は経験的な医学であり、患者さんの状態を四診といわれる東洋医学的診察法を基に主観的に判断し、今ある状態を診断します(四診についてはまた別の記事で説明します)。東洋医学における健康とは、季節やストレス、生活環境に対し自己治癒力でバランスが取れている状態をいい、そのバランスが崩れた状態を『未病』といいます。治療は漢方薬、鍼灸などがあり体の状態に合わせて治療法を選択し、もともととれていたバランスを取り戻すよう働きかけます。

治療において西洋医学と東洋医学は得意とするところが大きく違います。
西洋医学は患者さんの症状や経過、バイタルサインと言われる血圧・脈拍・体温、診察で得られる所見(お腹を押すと痛いなど)、血液検査やレントゲン等の画像診断機器を用いた検査の結果を総合して可能性のある疾患を絞っていき、病気の診断を行います。そこで得られた診断を基に、原因となっているものに対する治療薬を投与することで治療を行います。つまり科学的根拠をもって原因を排除することが治療になります。こういった原因のはっきりした病態を西洋医学は得意とします。

その一方で東洋医学では患者さんの状態が健康な状態からどのようにバランスを崩しているかを独自の診察法を用いて判断し、その崩れたバランスを是正するために漢方薬や鍼灸治療を用いて治療します。体を健康状態に戻すための自己治癒力を高めることが治療なので、原因のはっきりしない病態に対しても有効な場合があります。


西洋医学、東洋医学それぞれに得手不得手があるため、特徴を活かして使い分けたり、組み合わせたりする必要があります。


以上が簡単ではありますが西洋医学と東洋医学の違いになります。
参考になりましたでしょうか?


次回は東洋医学の診断の根拠となる診察法、四診について書いていこうと思います。