要約すると
・感染対策のフェーズは水際対策期から感染蔓延期に移行させていく必要がある。感染蔓延期においては感染経路が追えない症例も出てくるため、重症例に焦点をあてた医療の実施が重要になってくる。
<特徴>
・感染を受けた人の多くは無症状のまま経過する。感染を受けた人の中で潜伏期間(1-12.5日)ののち一定の割合で発熱・呼吸器症状(のどの痛み・咳)などの感染症状が認められるようになる。
・発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多い。
・通常の風邪やインフルエンザと違い、症状が長引くことが特徴。
・1週間以内に症状が軽快しそうであれば、自宅安静で様子をみる。
・4日~1週間ほどたっても熱が持続したり、呼吸が苦しくなってきたり、咳・のどの痛みが悪化している場合は帰国者・接触者相談センターに相談する。
・高齢者・基礎疾患(糖尿病・心不全・腎障害・透析患者・生物学的製剤や抗がん剤、免疫抑制剤投与中など)を有する人は外出を控える、人ごみの中に入らない。
・幸い小児には重症例が少ない。
・新型コロナウイルスはインフルエンザに比べてウイルス量が少ないため、早い段階でのPCR検査(増幅してウイルスを検出する方法)は決して万能ではない。
<注意事項>
・体調がすぐれない時は朝・夕で体温測定を。
・高齢者や基礎疾患のある方に感染症をうつさないように、病院や施設での面会は控えること。
・室内での集会参加は必要最低限に。
・不特定多数の方が触れるものに接触した後は鼻・口・目を触らないように気を付け、手指消毒を徹底する
・手洗いをしっかり行う。
・ラッシュアワーを避けたり、可能ならテレワークも活用。
・37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合にはできるだけ会社、学校は休み、自宅安静・静養を。
・37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感がある場合に人と接触するときは咳エチケット(マスク着用)を行い、手で鼻、口を触った場合は手洗いを。
・体調不良者に接する場合はマスクを着用。
・注意すべき症状は
37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感に加えて呼吸苦、息切れの症状がある場合
37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が5日以上持続する場合
<受診行動>
37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感に加えて呼吸苦、息切れの症状がある場合
37.5℃以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が1週間以上持続する場合
→帰国者・接触者相談センターなどに相談してから病院を受診する。その時マスクを着用し、公共交通機関の利用は避ける。
<高齢者または基礎疾患のある方>
・毎日朝・夕に体温測定を
・集会場など多くの人が集まる場所へ行くのは避ける。
・インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを接種していない方は医療機関で接種を。
ざっと書きましたが、要するにとにかく手洗い、咳エチケット、体調管理が重要ということですね。
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